SAKETIMES連動 対談企画 「音楽もお酒も 作り手の意志がやがて その先の世界を開く鍵になる」

SAKETIMES連動 対談企画 「音楽もお酒も 作り手の意志がやがて その先の世界を開く鍵になる」


音楽と日本酒の関係性をより深くさぐりたい三人が日本酒片手にサケ&ミュージックにまつわるトークを展開!

ホリエアツシ(ストレイテナー)×石毛輝(the telephones / lovefilm)×生駒龍史(SAKETIMES)

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インタビュー進行・構成:鈴木絵美里

 

お酒を片手に音楽を楽しむのはいまや夏フェスなどでも定番の光景。お酒と音楽の相性の良さは、誰もが認めるところでしょう。けれども、日本人ならば最も身近であるはずの日本酒って、意外と知らないことだらけだったりしませんか?ならば、日本のならではのお酒の魅力ももっと知り、お酒と音楽の絶妙な関係性もより深く掘り下げていきたい。

 

そんなわけで今回はミュージシャンとお酒メディアの代表の3人で、音楽とお酒のお話。トークに参加してくれたのは日本酒好きを公言してはばからないストレイテナーのホリエアツシさんと、the telephones、lovefilmの石毛輝さん、そして日本酒メディア「SAKETIMES」代表の生駒龍史さん。千葉県の木戸泉酒造での酒蔵見学もともにした3人に、今回は生駒さんがかつてオーナーを務めていた東京・渋谷の「Sakeba」でたっぷりとお話しいただきました。

 

 

 

日本酒の魅力は歌い手の喉にも優しいところ?味わいの表現も音楽的なふたりが日本酒を愛し始めたきっかけとは

 

–本日はよろしくお願いします。オススメの日本酒でまずは乾杯していただきましょう。

 

生駒:今日はよろしくお願いします。ではまずは熊本の「香露」の特別純米酒で。

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一同:乾杯!

 

生駒:口当たりがまろやかで、コクのある旨味を感じますね。水のようにスルスルと飲めるというよりは、心地良い重さを感じます。日本酒の味をあらわすには、一応いくつか、指標となる表現があって。香りでいうと「りんごのような香り」とか「メロンのような香り」とか…あとは複雑味がどうであるとか。でも、素直に感じられたように表現して、自分の言葉を見つけていくのが一番いいですよね。

ホリエ:僕たちは大体、味を表現するとき、ギターの音とかにたとえてますね。よく使うのは“いなたい”とかね(笑)。あと“抜けがいい”とかもよく言ってるよね。

石毛:“サスティン”とかも(笑)。

ホリエ:このサスティンいいな〜 みたいなね(笑)。

 

–さすがミュージシャン(笑)。みなさんが日本酒をよく飲まれるようになったのはいつ頃からなのでしょうか?

 

石毛:お酒は全般的に好きだけど、心して味わおうとするのは日本酒くらい。とはいえ、メジャーデビューするまではそんなにお金も無いし日本酒は飲めなかったんですよね。…ということでメジャーデビューをした2009年、25歳くらいからなのかな。

ホリエ:一時期、石毛くんの動向をチェックすると、毎日寿司食ってたもんね? SNSに上がる写真がいつもこういうグラスだった。「瓶あげろよ!」って思ってたけど(笑)。

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生駒:たしかに。ラベルあげてくれないとなんだかわからないですし(笑)。というかそんなに寿司を食ってたんですか!

石毛:日本酒の美味しさがわかったときにちょっと大人になったかなって思いました。がんばって音楽やってるご褒美みたいな意味合いも。もともと寿司屋でバイトしていたこともあったので好きでご褒美にお寿司食べてて。美味しい食べ物と美味しいお酒ってすごいハッピーになりますよね

ホリエ:どっちも美味しくなるからね。ごはんもお酒も相乗効果がある。間違いなく僕らはエンゲル係数が高くて非経済的(笑)。僕は以前は焼酎を飲んでいた時期もあったけど、声が枯れちゃうんでツアー中にはあまり飲めないと思い日本酒に切り替えてから。2合〜3合くらいだったらそんなに声のダメージは無いってことに気づいたので。あと僕は、今でも乾杯はビールですね!

石毛:確かに、僕も日本酒が喉に合ってる。翌日もちゃんと歌えますし。

生駒:自分はもともとサラリーマンをやっていて、いずれ起業してみたいなと思っていました。いろいろ勉強しつつ自分でネットショップをやり始めていた時期に、大学時代の同級生が「ネットで日本酒を売っていきたいから一緒にやろうよ」と誘ってくれたことが日本酒との出会いでした。僕は当時そこまで日本酒にまだ興味が無かったので「いや〜 どうだろう」と言っていたけど、彼が「絶対美味しいって思ってもらえる日本酒持って行くから、美味しいって感じたなら一緒にやろう」と言ってくれて。そこまで言うならと飲んでみたら「うわあーこんな美味しいんだ!」って感動してしまった。そこから日本酒マーケットの分析をして、どういう業界なのかを勉強して今の事業を始めるに至りました。でもそもそもを振り返るとすべてはその時に飲んだ「香露」が美味しかったから。それが5〜6年前のことですかね。そこから、徐々にその美味しさを伝えられるメディアもやろう、と。そのお酒のネットショップはすでに事業譲渡してしまって、現在僕は一緒にやっていませんが、今も月額制で数多くの会員の方がいて、酒屋さんがセレクトした珠玉の日本酒をお届けしていますよ。

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石毛:お酒のApple Musicみたいな感じだ!

生駒:そうです、まさに。お客様がちょっと知らないようなお酒を提案してご自宅にお送りして、そこからまた感想を聞き、次の提案はまたその方にパーソナライズして、というような。どんどん点を線にしていく感じでした。コストはかかりますが、お客様には評判がよかったですね。

ホリエ:お酒って、送料も高いですよね?

生駒:そうなんですよね。クール便で送らないと鮮度が落ちちゃうので。

 

–ちなみに、ホリエさんと石毛さんはお酒を買ってお家で日本酒を飲まれることもありますか?

 

石毛:普段はお店が多いですけど、日本酒好きを公言するようになってからありがたいことにファンの方からいただくことも多いので家でも飲みます。でもおつまみ作りはサボりがちですね…。

ホリエ:僕もほぼ外でしか飲まないですけど、ツアーを回っていると地方の地酒をいただけることがあるので、それはタイミングを見計らって家で開けてます。

石毛:お酒をいただくの、めっちゃ嬉しいですよね。「これうちの土地のお酒なんで飲んでください!」って言って皆さんがくださる。それで全然知らなかったお酒にも出会えるし。

ホリエ:地方で出会ったお酒を「これ旨い!」と言っていたら、何年か後に東京で流行っていたり、なんてこともあります。青森の「豊盃(ほうはい)」なんかがそうだったなあ。

生駒:やっぱり東京がお酒の消費地としてはとても大きいので、地方の酒蔵さんの多くは、国内のマーケットにおいてはどうやって東京で消費してもらうかを考え続けていらっしゃいますね。

 

 

 

ツアーで訪れた各地で気づく地酒の魅力、地元の食とのマッチング

–日本各地をツアーで回られることも多いホリエさんと石毛さんですが、地方で飲む地酒や行きつけのお店などありますか?

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石毛:先ほど話に出た青森の「豊盃」や、広島の「宝剣」というお酒、僕はホリエさんに教わって飲み始めたんですよ。

ホリエ:「宝剣」は僕の一番好きなお酒です。広島のとあるお好み焼き屋さんに行くと「宝剣」があって。ツアーのイベンターさんが同じであれば知っているはずなので石毛くんにもオススメしたんだよね。あと僕は地方で必ず行きたくなるお店といえば青森市の「かまくら」っていう居酒屋。お刺身からチャーハン、焼きそばまでなんでもある(笑)。エビとか山盛りで出てくるのがいいです。

石毛:駅前のところですよね?僕も行きました(笑)。地方のライブでの打ち上げは、イベンターさんに「日本酒があるところで」ってリクエストもしますよ。僕は肉より魚をよく食べるので、日本酒は魚に合うのも魅力のひとつだと思う。

ホリエ:アルコールを摂取する理由って別に「酔っ払いたいから」ではなくてごはんを美味しくしたいからなんだよね。そういう意味で日本酒って、すごくごはんに合うし、お互いがマッチした時に、最高だなあと思う。

 

–段々と歳を重ねてそうなってきた部分もありますか?

 

ホリエ:もうこの先の人生、一食たりとも無駄にしたくないですからね!!惰性で腹をいっぱいにしたくない(笑)。

石毛:銘柄とかちゃんと書いてあるところに行ったら、日本酒を飲むって感じですね。知らないお酒の名前があったら飲んでみたくなっちゃう。そうじゃないお店だったらホッピーとか飲んでるかな。

ホリエ:「冷酒」と「熱燗」しか書いてないようなお店、あるよね(笑)。でも僕はわりとそういうところも好きでつい行っちゃうけど! 極力、地方に行ったら地酒のリストから選ぶようにしてますね。

 

–これまで地方の酒蔵に行かれるようなことはなかったんですね。意外でした。酒蔵に行ったのは今日が初めてだったんですね

対談取材当日、千葉にある木戸泉酒造さんへ酒蔵見学行かれているお三方。酒蔵見学の模様はSAKETIMESさんにて公開中→「音楽 × 日本酒のコラボレーション!ストレイテナー・ホリエアツシ、lovefilm・石毛輝と巡る木戸泉酒造」

 

石毛:どうやってコンタクトを取っていいかわからなかったので。ライブハウスではないので「こういうバンドやってるんで行っていいですか」って言えないし(笑)。

生駒:でもね、意外とホームページに申し込み方法が載ってるんですよ。今、観光庁が「酒蔵ツーリズム」と言って、地方の酒蔵へ人が行くのを応援しているんです。酒蔵の見学って無料のものも多い。見学に慣れている蔵の方もいらっしゃるので、直接電話して問い合わせても「あ、じゃあ何月何日の何時からなら空いているから大丈夫だよ〜」って言ってくれたりしますよ!

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石毛:それは少人数対応もしてくれるんですか?

生駒:蔵によりますね。少人数じゃないとダメな蔵と、一定数の人が集まらないとダメな蔵とがあって。ちなみに小さい蔵だと「なんだったらこのあと飯食いにいく?」ぐらいの勢いだったりも。その後、オススメの店に行って、何か食べながら飲みましょう、というようなのが楽しいですよね。

石毛:へえー おもしろい!

 

–いろいろな場所を廻られているおふたりですが、お気に入りの銘柄など教えていただけますか?

 

石毛:最近だと秋田の「新政」がいちばん美味しかったですね。フルーティーでした!

ホリエ:「NO.6」(ナンバーシックス)、6号酵母だよね。いいよね。僕の場合はもう不動の一位が広島の「宝剣」。なんで好きかって探ってみたところ、どうやら「宝剣」で使っている「八反錦(はったんにしき)」という広島県の酒米が、自分のいちばんツボのようで。他のお酒でも「八反錦」を使っているものがすごく好きだってことが最近わかってきました。三重の「而今(じこん)」とかね。あとは、あっさりした味わいが魅力の「会津中将(あいづちゅうじょう)」の八反錦を用いたものもすごく美味しかった。でも「会津中将」はできる限り地元のお米を使いたいから八反錦の銘柄はあまり作れないらしいんですけどね。

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生駒:…ホリエさん、かなりご存知ですね!?

ホリエ:これは「宝剣」でいろいろな酒米のものを飲み比べた結果なんですけど(笑)。

石毛:僕は「酔鯨」を一時期ずっと飲んでました。でも僕も「宝剣」はトップ3に入りますよ!

生駒:僕、じつは「宝剣」は飲んだことないんですよね。東京のどこかで買えますか?

ホリエ:あります。居酒屋さんでごはんと一緒に飲めるところもあるし、酒屋さんでも置いてるとこありますから教えますね。

生駒:酒の話をするときに酒屋の話をする人はだいたい玄人なんですよ…(笑)

ホリエ:ははは(笑)。酒屋さんって、かっこいいお店も多いですよね。冷蔵庫のような別室に入れたりとか。

生駒:日本酒は、ワイン以上に温度管理に関して繊細な部分があるんです。正解はなくて、その酒屋さんがそのお酒をどのように育てたいか、ということもあります。そこが酒屋の個性でもある。とはいえ、とにかく保管は日陰でないとだめですよ。ちなみにここ「Sakeba」は、窓はUVカットです。

ホリエ:ええー!!

石毛:すごい…。

生駒:温度管理と、UVの遮断は必須ですね。生きている酵母が死んでしまって味が変わっちゃう。敢えて日光にさらしたものを飲んでみたことがあって「それも個性だね」となるかとも思ったけど、もう味がバラバラになってしまっていました。

ホリエ:そうなんだ。あと、日本酒の魅力ってやっぱり地域性だと思う。酒蔵の歴史とか、地元との密着度とか。すべてを詳しくは知らなかったとしても、この土地だとこういう食材が採れるからこういう酒が好まれるのか、というようなことを感じつつ飲むのが好きです。

石毛:作り手の意志がひとつひとつにすごく注入されているという部分は音楽と似ているところでもありますよね。特に日本酒はそれをダイレクトに感じられて、なんだか泣ける。

ホリエ:うん、エモいね。

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石毛:こだわりをもって作る方がいないと美味しい酒も飲めないわけじゃないですか。そういうのを思うとね…!

ホリエ:一度すでにリタイアした伝説の杜氏に、別の酒蔵が頼み込んで再度お酒を作ってもらう、というような話を聞いたことがあったなあ。そういうのもかなりエモいよね。

 

–なるほど。楽器と似ている部分もあったりしますか? お話を聞いていると、多少のブレがあるようなアナログ感、クラフト感があったりするのも音楽と似てるのかなと思えてきました。

 

石毛:ギターの場合、木が湿気を吸っちゃうので湿度管理は大切ですね。聞いてる側にわかるほどではないかもですけど、弾いてる身としては感じ取れてしまう部分ではある。

ホリエ:ずっと車に積んでるのは絶対にダメだよね。

石毛:スタジオでは100万円くらいするいいマイクなどが専用のケースに入れて湿度管理されていたりも。そういう管理の仕方って、もしかして似ているかもしれないですね。木戸泉酒造さんでも、毎年お米も少しずつできあがりが違うからやっぱりデジタルと違って似ているのは作れるけど同じものは作れない、とお話を聞いて。そういうのが人間らしくていいなと思いました。で、その揺らぎのある環境下で最大限のものをつくろうとするってところがね、泣けるんですよ(笑)。

ホリエ:ライブだよね。同じ曲を演奏しても毎回違うっていう。

 

石毛:そう、ライブですね!

生駒:酒蔵の仕事って、すごく重労働な面があります。お酒って酵母をコントロールしないといけないので、寒い時期に仕込むんだけど、麹室(こうじむろ)のなかはすごく暑いという状況。そういう過酷な作り手の背景に厚みを感じるところがよいし、知ると美味しさが増しますよね。なので、今度また機会があればぜひおふたりには実際に作っている冬の現場にも行ってみていただきたいですね。

石毛:それはもうぜひ行きたいですよ。そういう経験をするとお酒も大事に飲みたくなりますよね。

生駒:そうですそうです。間違っても一気飲みしたりとかはないです(笑)!

 

–ちなみにまだ飲んだことがなくて気になっているお酒などはありますか?

 

ホリエ:うーん、僕の場合はそんなに本を読み込んで知識をつけてというより、行ったお店にあるものから選んで楽しむことが多いんですよね。

石毛:先ほど話した「新政」とかも確か四十代の方が作っていると聞いたんですけど、僕の場合はそういった若い方が作っているものに興味があります。

生駒:ここのカウンターに置いてある「二才の醸(にさいのかもし)」っていうお酒は蔵元も杜氏も二十代。“青二才”って言葉がありますけど、いつまでも青くはいられないから僕らが醸していくっていう意味で、こういう名前になったそう。この題字を書いている書家さんも二十代。デザイナー、作るひと、売るひと、みんな二十代。埼玉県幸手市のお酒です。

石毛:ええ、幸手ですか!ああ、でも「神亀」も蓮田だなあ(※石毛さんは埼玉県出身なので埼玉の話題にはとりわけ熱いものをお持ちです)。そういう若手のチームでやるっていうのがいいですね。

 

–日本酒が好きな方って薀蓄が好きな人も多いと思いますけど、おふたりはそういう感じではないですね。

 

ホリエ:うん、数値とかではわからないですね。日本酒度の★(ほし)がいくつ、とかは僕はあんまり見てない。レコード屋さんのポップみたいな感じで書かれていると頼みやすくはあるんですけどね。「●●と合います!」とかって言葉にしてもらったほうが。

石毛:こういうこというと作ってるひとに失礼かもしれないですけど…レコード屋さんの店頭に「ストレイテナー好きにオススメ!」みたいなコメントがあるじゃないですか。そういう感じで「宝剣好きにオススメ!」みたいな形でコメントがあると嬉しいです。若い人にも広がっていくんじゃないかな。

生駒:僕もそこにあるハートのラベルのお酒を作ったことがあるんですけど。丸山敬太さんにエチケットをデザインしてもらって、ボトルもワインボトル。「これ、持って行ったらモテるかも」みたいな邪(よこしま)な気持ちで買ってほしい、と思って作りました。味ももちろんこだわりましたけど、外見から買う、みたいなことがあったっていいですよね、と。僕自身も昔から音楽が好きで、レコード屋さんのポップに書いてあるコメントを参考にして、結局ジャケットがかっこよければ買ったりしていたタイプなので。そういうジャケ買いみたいなのって、いいですよね!

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各地のフェスでもいつか日本酒が振る舞われる日を夢見つつ。ライブはぜひお酒を片手に楽しんで!

 

–演奏する側からすると、どうやってお酒を飲んだり、聞いてもらうのが嬉しいですか?

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石毛:僕はよく自分のライブの時にも「是非お酒飲みながら聞いてください」って話します。もともとライブハウスで働いていたのも大きくて、ライブハウスが少しでも儲かるから是非ここでお酒を飲んでって意味もあって(笑)。

 

–でも日本のお客さんはそんなに飲まないですよね。

 

石毛:真面目ってことだと思いますけどね。バンド側がちゃんとやってるんだから自分たちもちゃんと聞かなきゃっていうストイックな人が多いな、とも思います。でもクラブならばお酒飲みながらが普通だし、そこはさらにうまく混ざりあったらいいなと思ってる部分ですね。お酒飲みながら音楽を聴くとリラックスできていつもと聞こえ方も違うはず。確かにフェスとかでお客さんが日本酒を入れて写真撮ってるのとかはまだあんまり見ないか。

 

–年末年始などは日本酒もあるかもしれないですけど、やっぱりお客さんは今のところビールが多いですよね。

 

石毛:フェスといえば、去年のBAYCAMPってフェスで僕は飲みすぎちゃって、心配になってホリエさんに相談したら「そのままでいいじゃん」って。

ホリエ:俺たちもその前にわりと飲みすぎた状態で出て行ってたんで(笑)。出番の1時間くらい前までにね。

石毛:でもそのときのテナーがすごくよかったんですよね。その日はテレフォンズが活動休止するタイミングで、テナーと最後に一緒にやれるタイミングだったのもあって。ホリエさんがMCでもいいこと言ってくれちゃってて。「うわーこれは飲まずには観れない!!」ってお酒飲んじゃったら本当に酔っ払っちゃって「やばい、本当にこれじゃあライブできないかもしれない」ってテンション下がってきちゃったんです(笑)。でもそしたらホリエさんが「そのままでいいじゃん」と。そしたら最後すごいいいライブできて!

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ホリエ:フェスとかだとお昼から天気いいからビール飲んでっていうこともありますね。さすがに酔っ払ってステージには出ないけど(笑)! ちなみに僕はフジロックではずっと日本酒飲んでますよ。でも紙コップなのがちょっと残念。せめてプラスチックとかであってほしい!

生駒:ああ、そうなんですか。それは勿体無い…。これから変えていきたいところですね。僕らも3年ほどまえにカウントダウンジャパンに出店しました。その時は3ozくらいのプラスチック容器でも、お客さんにも喜んでもらえました。入れ物でも味わいって変わってきちゃいますからね。日本では神事においてお酒を飲むのが歴史的にもずっとあるので。何かあると飲むっていう風習がいいですよね。鏡開きって、自分たちで未来を切り開くっていう意味もあると聞きます。そういう前のめり感が僕は大好きで、しょっちゅう友達の結婚式に樽を持って行っちゃいます(笑)。

ホリエ:年始のフェスとかだと鏡開きやっていたりするよね。でも樽だと飲みきれないことも多くてもったいないなって思っちゃったり(笑)。

生駒:あれね、じつは底上げできるんですよ。だから見た目は四斗樽でも、三斗分を底上げして一斗分だけでも大丈夫なんです。樽は見た目が豪華で盛り上がりますよね。

石毛:それはいいかも!確かに日本でめでたいときって必ず日本酒がありますもんね。

 

 

–ミュージシャンとお酒っていうとなんとなくイメージ的にはセットなのですが。最近は飲まない人も増えていますか?

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石毛:えーと、僕は本当に育ちが悪くて(笑)「ライブの打ち上げにパンチがないとダメだ!酒飲んで当たり前、量飲める奴が強い!」という世界の先輩たちに鍛えられたので。ミュージシャンはお酒を飲むもんだ、と昔から思っていたところはありましたね。でも今はもう、ちゃんと味わってしっぽり飲みたい(笑)。

ホリエ:今はあんまり売れている先輩がライブハウスでの企画を通じて若手を引っ張り上げてっていう縦の関係が色濃くないもんね。個がそれぞれやってる感じもあるから。

石毛:打ち上げ自体がそんなに多くないとも聞きますよね。でも打ち上げの場とかないとミュージシャン同士が話すことってあんまりない。もともとシャイな人も多いから、お酒を飲まないと喋れないっていう。だから打ち上げみたいな場が無いとずっと誤解されて感じが悪い人みたいに思われてたり。

ホリエ:結構、お互いの内に秘めているものとか、お酒によって引き出されたりするね。とっつきにくそうだなって思ってた人がお酒飲んでニコニコしてたら話しかけたくなるじゃないですか? そういうのっていいよね。

石毛:だいたいみんなお酒飲むと明るくなりますよね。ホリエさんもそうだったし(笑)。飲んでハメ外すというよりは、しっぽり系ですけどね。

 

 

–みなさん、いつか一緒に飲んでみたいミュージシャンの方とかいますか?

 

石毛:外人枠でもいいですか?そしたら僕はフーファイターズのデイヴ・グロールです!僕のアイドルですね。僕がいつか一緒に飲みたいミュージシャン御三家は、ジョン・フルシアンテ、オマー・ロドリゲス(・ロペス)、デイヴ・グロールですね。自分が多大な影響を受けているから、もう会話なんてしなくてよくてただお酒を手に「ありがとう!」って言いたいだけ(笑)。

 

ホリエ:僕はこの春、はじめて奥田民生さんと話せたんです。ARABAKI ROCK FEST.の打ち上げで、いろんな方がいたんですけど。僕にとっては小学生のときから聴いてきて影響を受けまくった人だったから、もしこっちから絡んでいって拒絶されたら一生引きずっちゃうなと思っていた(笑)。けど、そういうゆるやかな打ち上げの場で周りの人もいたから話せたっていう。お酒の力を借りて行けたんですよね!民生さんもその時はオープンな感じで。

 

 

–素敵なお話ですね。ありがとうございます。では最後に。あなたにとってのお酒とは、をずばりお聞かせいただけますか?

 

石毛:確実に自分の人生を豊かにしてくれるものでもあり、人見知りな自分が人と話せるようにしてくれるもの、ですね。

ホリエ:難しいなあ、うまいこと言えないな…うーん。扉を開けてくれるもの…つまり、鍵ですね!

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石毛:鍵!!確かにいろんなものを開けますよね。

生駒:僕にとってはもう日本酒は、“人生”。日本酒に出会ったことでいろんなことが豊かになりましたから。

ホリエ:僕らにとっての音楽と一緒ですね。

 

生駒:そうです。でも僕は基本的に根アカで、人の話もいっぱい聞きたいし自分のこともいっぱい知ってほしいから、そこに美味しいごはんと美味しいお酒があればもっと開かれるから嬉しくて仕方ないっていう。

石毛:そうですよね、美味しいごはんと美味しいお酒があればそんなに暗い話はできないですもん。

生駒:“美味しい”って誰にとってもポジティブな感情だからすごい。それをさらに豊かにしてくれるお酒、さらに飲んで楽しみたいですよね!また飲みに行きましょう!

ホリエ・石毛:是非!!

 

 

◆ この記事の取材でお邪魔したのは…

 

渋谷の日本酒ダイニング sakeba

〒150-0002

東京都渋谷区渋谷3-15-2 コンバルビル7F

TEL: 03-6427-9142

 

 

<INFORMATION>

ホリエアツシ

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ホリエさんがボーカル・ギターを務めるストレイテナーは9枚目となるアルバム「COLD DISC」が発売中。

COLD-DISC

今年も各地の夏フェスに出演中のストレイテナー。秋からはツアー「Step Into My World TOUR」後半戦がスタートします!

詳しくはオフィシャルサイトをご覧下さい。

ストレイテナー Official HP www.straightener.net

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石毛輝

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石毛さんが新しく始動させたバンドlofefilmは、ファーストアルバムが発売中。

lovefilm_album_nyuukou_ol_0627

1st Album 『lovefilm』

2016年8月3日(水)発売

[初回生産限定特別価格] 2,000円(税別価格)、[品番]UKDZ-0175

[通常価格] 2,600円(税別価格)、[品番]UKDZ-0176

DAIZAWA RECORDS / UK.PROJECT inc

lovefilm – Kiss MV

 

2016年11月には東名阪を巡るツアーも!こちらの詳細はぜひオフィシャルサイトをチェック。

lovefilm Official HP  http://lovefilm.jp

 


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