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書評:『場のデザインを仕事にする』学芸出版社


 

こみあげてくる本だ。

 

場のデザインを仕事にする: 建築×不動産×テクノロジーでつくる未来

中村 真広 (著), 村上 浩輝 (著), ツクルバ (著)

 

「プロモーションコストをかけずに話題にするには、どうすればいいのか」

この質問に答えることができるだろうか? 僕は、はっきりと回答できる。

世間の話題を集めることは、必ず社会性を伴う。

社会の観察こそが、コマーシャルにあふれる社会の中で不特定多数の興味を惹き、関心を惹き付けるトピックを生み出すための、唯一の答えだ。

僕は、近しい会社のなかで、特別に思想性と社会性に長けた会社を2社知っている。

NEWPEACE社とツクルバ社である。

NEWPEACE社の紹介はまたの機会に譲ることとしよう。今回書評を書くのは、群雄割拠のベンチャー業界でもひときわ輝く、株式会社ツクルバの共同代表2名が交互に著した初めての著書だ。

 

本書の特殊性は、成長ベンチャーの”現在”を切り取った迫力にある。

ツクルバはまだ、いわゆるイグジット(IPOや売却)をしていないので、彼らの成功哲学として読み解くべき本ではない。創業者のふたりの学生時代から、どのように出会い、起業し、事業を立ち上げてきたかの軌跡を追う「物語」なのだ。

著者である村上氏と中村氏は、どちらかといえば飾らず淡々とした文章で自らの生い立ちや事業の立ち上げを書き上げているが、読む側としては矢継ぎ早に「思想がアイデアになり、形としてアウトプットされる」展開に、同社の圧倒的なスピード感と成長を感じ、胸が踊らずにはいられないだろう。

彼らがつくるのは、カフェであり、ワークプレイスであり、建物であり、総じて「空間」だ。機能だけではない。オシャレなだけでもない。飲食店の会社、不動産メディアの会社、とくくる意味がまるでないことには、一読してもらえば理解していただけると思う。

ツクルバの核を形成する人々との出会いはまさに青春群像そのものだし、記念すべき1店舗目のカフェをDIYでつくりあげてゆくパートは、西海岸のガレージベンチャーを彷彿とさせる。

アツくさせられるなあ。

きたる未来を夢想し、「こんな場所があったらいいよね!」と次々に領域を横断して誰も見たことのない「場」を発明しつづけるツクルバの姿は、やるための一歩を踏み出せないぼくたちに、きっと衝動を与えてくれるだろう。


野口 卓也

Takuya Noguchi

野口 卓也

Chief of BULK HOMME

世界一の男性美容会社へ。
1989年2月20日、東京生まれ仙台育ち。慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー、飲食店の創業を経て2013年にBULK HOMMEを立ち上げ、美容事業に専念することを決意。
4児の父親。上の二人は妻の連れ子ですが、仲良く過ごしています。

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BULK HOMMEは2013年4月に誕生した新世代のメンズコスメブランド。
徹底した製品づくりによって高い品質を保ち、男性のために1から造り上げられました。
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