200810261911770377801

みんなに知ってほしい、腐った化粧品OEM業界と化粧品の本質の話


 

世の中には化粧品がたくさんありますね。

なにも、ファンデーションや口紅のような女性用のメイクアップアイテムだけではありません。リップクリーム、シャンプーやコンディショナー、ワックスなんかも含め、男女問わず必ず何かしらの化粧品を使っています。

200810261911770377801

 

僕はメンズコスメのBULK HOMMEというメーカーを営んでいます。

今回はBULK HOMME立ち上げの話を交えて、様々な化粧品を製造しているOEM業界のお話、化粧品の役割について書いてみました。

 

 

OEMというのは、他社のブランドのために化粧品を企画・製造し、そのブランドへ卸すことです。

つまり、OEM企業は、研究所製造工場を持っていて、たくさんの化粧品ブランドに製品をつくって、ピンキリですが年間で1,000個~1,000,000個なんて量を相手先に納品するわけです。

 

僕が経営しているメンズコスメのブランド、BULK HOMMEの製品もOEM生産です。

株式会社サティス製薬という会社さんが製造してくださっています。

このことは別に隠しておらず、パッケージにもキチンと明記してあります。

写真

つまり、僕はブランドと、造ってもらった在庫を持っているだけであって、僕の会社自体が化粧品開発のノウハウや工場を持っているわけではないのですね。

ただし、もちろん、「BULK HOMMEはこういうブランドになります。どんなお客さまのために、こういったものを設計してください」と注文して、研究者レベルの知識を持った方々が熱心に中身を考えて造ってくれるわけです。プロの中からさらに厳選された方に依頼していますので、そこはご安心頂いて大丈夫です。

また、BULK HOMMEのような零細だけではなく、資生堂さんのように自前の研究所や工場を持っているメガ企業も、製品によってはOEM会社に造らせたりしています。

これにはたくさん理由があるのですが、

・OEMで製造したほうがコストが抑えられる場合がある
・すべての製品を自社工場でつくると、工場でトラブルがあった場合のリスクが高い
・ある部分に特化した技術力は、大手企業よりも小さなOEM会社のほうが高い場合もある

などなど、つまり、僕ら零細だけではなく、どこの化粧品会社にとってもOEM会社は不可欠な存在というわけですね。

 

ちなみに、化粧品を自社でつくるためには、一定の設備と認可が必要です。けっこうお金がかかります。

そして、この認可があると、OEM会社に製品をつくってもらった場合でも製造販売元を表記しなくてよいのです。

だから「大手がつくっている製品」にしか見えなくても、実は書かないでよいだけで、他社がつくっているんだよーなんてこともよくあります。もちろん、トラブルがあっても販売している会社がすべて責任を負うので、とくに悪いことというわけではありません。

 

 

ここからが本題なのですが、化粧品のOEM会社って、どうやら安定して儲かりやすいようなんですね。

そのかわり、化粧品OEM業界でシェア1位の日本コルマーさんでも、年商は300億円台なので、そこまでめちゃくちゃなメガカンパニーを目指すのは難しい業界なのかもしれません。

年商20~50億くらいで、息の長い会社が本当に多い。

理由は、一社の取引が決まったら年間数千万円以上になるからなんですね。

 

そのせいで、BULK HOMMEを立ち上げるときは本当に苦労しました。

2012年の10月、ぼくは男性美容の可能性に気づき、メンズコスメブランドの立ち上げを決めました。

せっせと勉強して、OEM会社でつくってもらうという方法を知りました。

「化粧品 OEM」で調べると、すごく沢山のOEM会社のウェブサイトが出てきますし、コンテンツやデザインも立派で、いろいろな情報が溢れています。これもやはり、一社あたりの取引額が異常に大きい業界だからですね。100万円かけてウェブサイトをつくっても、ウェブから1件でも取引先が決まったら余裕で回収できるわけです。

10社以上のOEM会社を訪問したり、会社に来てもらって、「こういうのを立ち上げたいんですけど、商品企画をいっしょにやってもらえませんか」とお願いしました。

そうすると、口には出しませんが、

「ハァ、こんな若造かよ。こりゃ大した取引にならないな……」

「化粧品業界の事なにも知らないんだな……」

「しかも男性向けなんて売れるわけないだろ……」

と思っていたのかわかりませんが、ほとんどの会社の営業マンが徐々に微妙な態度になっていったのです。

マシな営業マンでも、最後に一応といった感じで「じゃあ、ハイ。見本をつくって送りますんで」と、後日サンプルを会社に郵送してくれ、とくに連絡もなく。

ひどい会社だと、脂ぎったオッサンがやってきて、話をしたら突然上から目線で「それは売れないと思いますよ。私ならこういう商品にしますけどね」となぜか説教して帰っていきました。じゃあ自分でブランドやれよw

こうして何社も当たるうちに、

あ、化粧品のOEM会社って、どこもぬるま湯にどっぷり浸かっていて、チャレンジ精神が無くて、新参者をバカにする腐った業界なんだな。

と思いました。今でも実際、どうしようもない会社のほうが圧倒的に多いと思っています。

もし、オリジナルの化粧品ブランドを考えたことがある人がいれば、会社の選定には万全を期してくださいませ。

余談ですが、リブセンスさんの運営する転職会議というサイトでOEM会社を調べると、会社を退職した人が「あの会社は三代目がボンクラで新しい技術とか取り入れない」「詐欺みたいな商品を売るしかなかった」など散々言っているのが見られるので興味があればぜひ。転職のためというより、企業調査にめちゃめちゃ使えますのでおすすめ。

ひどい業界だと思うと同時に、僕がこんな世の中は変えてやると決意。

そして、すぐにこれだけ腐っているとわかるのだから、それをなんとかしようとしている誠実なOEM会社も絶対にあるはずだとも確信し、さらにOEM会社探しを続けました。

一ヶ月以上経って、どうやって調べたのか忘れましたが、この記事を発見。

 

無題
化粧品製造業界で躍進続ける若武者 起業のキッカケは恩人の裏切り
サティス製薬代表取締役 山崎智士
http://diamond.jp/articles/-/25220

 

こんなクソ業界でガンガン躍進していて、社長は若く創業者でもある。

絶対ここだ!ここしかない!と意気込んで問い合わせフォームから打ち合わせを申し込むも、さすが急成長中の企業、「現在製造ラインがいっぱいで、新規の取引は受け付けておりません」との返事が……。

しかし、幸運なことに上記記事に出られている山崎社長のツイッターを発見。

ツイッターといえば僕の主戦場です。このイクサもらった!ここで絡めば絶対なんらかのリアクションを引き出せる! と考え……

無題

得意の未練がましいド失礼リプライをお見舞いしてやりました。

そうすると、社長からお返事を頂いて、すみませんぜひ一度お話しましょう、と仰って頂き、作戦は無事成功。

サティス製薬さんの本社はとてもキレイで、独自の原料研究・開発、革新的な製造技術、清潔感溢れる工場、成長している勢い、すべて素晴らしく、その場で取引を決めました。決めようとしました。

ぼく「ウチのメンズコスメはサティス製薬さんでつくってください!」

 

社長「いや、ちょっとそれは…」

 

ぼく「ファッ!?」

 

どうやら、年商30億になる見込みがない新規ブランドとは取引をしない方針とのことで…。

メンズコスメ市場の拡大傾向と、その王道を突っ切ってシェア1位を獲得し30億は軽く達成する、と何度もプレゼンし、僕が発注するクライアントなのにようやく引き受けてもらえることになりました。

承諾さえしてもらえれば、さすが業界の革命児サティス製薬さん。「化粧品ごとの果たす役割」、「売れる製品とは何か」、「お客さんに喜んで頂ける方法=リピート率の向上とは」といった、本質的な議論を何度も交わさせて頂きました。

早く約束の年商30億を達成できるよう、もっとがんばらなくてはならない所存。

ここで化粧品の本質の話になりますが、今回は基礎化粧品、スキンケア製品に限って。

化粧水や乳液のもらたす効果の9割は「保湿」なんですよ。

とにかく、肌は保湿することが大事。超シンプル。マジでこれがほとんどすべて。

ただし、あとの1割は効果の期待できる美容成分であって、どこの化粧品メーカーも、この1割に命をかけているんですね。

BULK HOMMEも、保湿力を万全にしつつ、気に入ってもらえる香り、そして他ではなかなか入手できない希少な美容成分をふんだんに入れて、肌にポジティブな変化を与えられるよう、1割を突き詰めているのです。

※そんなBULK HOMMEはこちらから店舗検索したり定期購入したりしてくださいっ

保湿することだけなら超簡単で、保湿成分を一つでも入れればいいわけだから、どこのOEM会社にでも造れてしまう。だから偉そうなわけのわからない企業でも取引先さえ掴めれば製造できるし、生き残れちゃう。

残りの1割の技術革新に力を入れていないところはクソなんですよ。

よく言われるのが、「BULK HOMMEで絶対にニキビを治せますか?」、「肌質変わりますか?」と。

ほぼ確実にニキビに効く化学物質も、肌質に劇的に働きかける成分もあるんですけど、そういうものは刺激が強いので「医薬品」になってしまうのですね。化粧品とは役割が違うのです。

化粧品は、保湿することが大目的であって、保湿した結果、肌質が変わったり、毛穴が閉じたり、脂ぎらなくなることはありますが、あくまで副産物だとお考えください。

多くの化粧品は、普段から使って頂くとかなりの確率でポジティブな効果があります。それ以上の直接的な効果は、皮膚科に行って頂いたほうが間違いありませんので、スキンケアに「肌トラブルの解決」を望まないでください。ただし、保湿は本当に大事なので、使い続けることで肌環境を良好に保つことが可能です。

洗顔で汚れや過剰な皮脂を落とし、化粧水で水分を補給。蒸発を防ぐために美容原料たっぷりの乳液でフタをして、すこやかで強い肌を手に入れられます。

ts_products_02

メンズコスメBULK HOMME ONLINE STORE

 

OEM業界のことから、化粧品の役割を長々と語ってみました。

ご質問、反論、こんな話題で書いてほしい等はツイッターでいつでもお寄せください!


野口 卓也

Takuya Noguchi

野口 卓也

Chief of BULK HOMME

Takuya Noguchi

世界一の男性美容会社へ。
1989年2月20日、東京生まれ仙台育ち。慶應義塾大学環境情報学部中退。ITベンチャー、飲食店の創業を経て2013年にBULK HOMMEを立ち上げ、美容事業に専念することを決意。
4児の父親。上の二人は妻の連れ子ですが、仲良く過ごしています。

あなたへオススメの記事

ABOUT

BULK HOMMEは2013年4月に誕生した新世代のメンズコスメブランド。
徹底した製品づくりによって高い品質を保ち、男性のために1から造り上げられました。
品質に妥協やごまかしがなく、本当に肌を改善してくれる本質的なプロダクトをご提供したい。
手間を惜しまず研究開発を繰り返し、ごく限られた完成品だけを製品化して販売しております。
私たちはこれからも、女性がうらやむほどの豊富な美容成分、低ストレスな処方設計、
製造ごとの管理を徹底して追求してまいります。